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8/21 事情聴取 |
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こんちは、管理人です。
まだ台風は上陸してないんだけど、我がバイト先は早々と臨時休業！！
今はまだいいけど、閉店後が危険と言う事で・・・絶対に去年の豪雨がトラウマになってるな。
そう言えば先日私初めて、「事情聴取」なるものを受けてしまいました。
いやいや、決して誘拐だの痴漢だのはしてません！！
時をさかのぼる事１ヶ月ほど前のバイト中に店のスクーターで役所周りをしていると、
歩道に黒いナップサックが落ちていました。で、スクーターの機動力を活かして近づいてみると、
手帳やら財布やらが外に出ているではありませんか。
でよくよく見ると、「預金通帳」までもが顔をのぞかせている！！
その通帳を手にとり中を見てみると、なんと結構な額が入金されているではありませんか！！
具体的に言うと、「俺の年収」くらいは入ってました。私の心ではすでに悪魔と天使が戦っていました。
悪魔「おいヨシヒロ、このままパクれば一生遊んで暮らせるぜ！！」
天使「これを落とした人は困っている事でしょう。すぐに警察へ届けるのです」
まあフリーターの私の年収を考えれば、一生遊んで暮らせると言うのは嘘がバレバレですが、
どうするべきか、私は悩みましたが、そんな時にララァの声が聞こえたのです。
ララァ「警察に届けても、一割はもらえるのだから・・・」
玉腰「そうだねララァ、ララァとは何時でも遊べるから・・・」
（ガンダムネタの分からない人ゴメンナサイ）
と、話は悪魔と天使の妥協案でまとまりました。
がしかし、あれが現金で落ちていたなら、警察へ届けていたかどうか私には自信がありませんでした。
そして私は落とし主が出て来ませんようにと、限りなく悪魔側に支配されながら警察に届けました。
・・・そしてそんな事も忘れかけていた８月某日、不意に警察から電話が入ったのです。
おぉ！！そういえば俺カバン届けたんだったな。ついに落とし主が現れたか。
フフフ、えぇ～っと俺の年収の一割だから・・・と電話に出ながら妄想モードになっていると、
警察「あぁ～玉腰さんですか？実はですねぇ、先日届けていただいた黒いナップサックですが、
盗難届が出てましてね、一度拾われた状況を聞きたいので警察までお越し願えますか？」
んっ！？それってどう言う事！？お礼の電話じゃないの！？
言葉づかいは違うけど、これって任意出頭ってやつじゃん！！
私のこの想像は当たりました。担当の交番へ行くと奥に机が用意してあり、
担当の警察官がこちらへどうぞと、優しく案内してくれました。
警察「えぇ～っと、実はですねこのナップサックは中村公園にて引ったくりにあったものでして・・・」
と、ここから延々１時間３０分も住所・氏名・年齢・家族構成・仕事内容・当日の行動などを、
警察に説明したのでした。それを記録する紙にはしっかりと、
「供述調書」と書かれていました。
現在の俺って限りなく犯人に近い存在なのね。
ドラマのように、カツ丼は出てきませんでしたが、麦茶は３杯出てきました。
それを飲みながら俺は、「情けは人の為ならず」って事は、こう言う事なんだ・・・と、
昔の格言を間違って納得するのであった。 |
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3/26 ザリガニ |
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春のバイクミステリー劇場。密室の殺人事件。
こんちは、玉です。
最近暖かくなったきたせいか、バイクに乗っている人をよく見る。
バイト先のバイク屋にもたくさんの人が来たのだが、
同時に、バイクを盗まれた！！という報告も多い。
それで昨日の事だが、去年の秋に盗まれたスクーター（ディオ）が、
田んぼに捨ててあったのが、警察によって発見されたと言う人が来た。
他人の田んぼにそのままにしておくわけにもいかないので、
早速軽トラで、引き上げにいったのだが、
運悪く、その田んぼには水が張ってあったのだ！！
可愛そうにディオは半水没、エアクリーナー・マフラーが、
犯人によって取っ払われていたらしく、
キャブ・エンジンにも泥水が入り込んでいるのは間違いなく、
復活の可能性は限りなくないと言うより、
どう考えても買い換えたほうが安いと言う状態だった。
おまけに、肥料がまいてあったのか、とても臭かった・・・。
・・・そして今日改めてこのスクーターを見ると、ドロドロのデロデロで、おまけに臭い！！
とりあえず綺麗にしようという事で、カウルを取っ払って洗う事にしたのだが、
一通り洗ってドロを落としたのだが、まだなんか臭う。
ひょっとして、メットインの中までドロが入っているのかなぁ？という事で、
鍵がないので閉ったままになっているシートロックを、強引にあけてみると、
「ザリガニが中で死んでいた！！（ちゃちゃちゃちゃ・ちゃっちゃ～♪火サスの効果音）」
何故だ！？メットインは鍵がかかったままになっていたはずなのに！？
一体どうして体長10ｃｍのザリガニが・・・春のミステリーだった。
社長と思わず５分くらい考えてしまった。ディオを盗んだ犯人が、
ザリガニ採りをしたあと、メットインに入れたままディオを捨てたのか？
いやそんな事はない。人のスクーター盗むような奴が、
ザリガニ採りなどという純粋な遊びをするわけがない。
ではザリガニはどのようにして、このメットインの中に入ったのか？
俺の推理はこうだ。
このバイクが盗まれたのは、去年の秋だったと聞いた。
そして、メインキーは壊されているが、ガソリンタンクは、何もいじられてはいなかった。
・・・と言う事は、この犯人は、盗んだ状態のままのガソリンで走り、
すぐに乗り捨てたと言う事になる。
と言う事は、このバイクが田んぼに捨てられたのは、まだまだ秋の季節だったと言う事だ。
では、この秋の繁殖期に卵からふ化したばかりの1ｍｍにも満たない、
プランクトン状のザリガニ（ゾエア幼生）も、まだまだたくさんいたに違いない。
そのうちの一匹が、シートカウルの微妙な隙間から、水と一緒に入り込み、
最初のうちは、えさになるプランクトンも豊富だったために、
ドンドンと成長したのはいいが、出られなくなり、
そのうちに餌もなくなって餓死したものと考えるのが、もっとも普通ではないだろうか？
・・・ふぅ～、また一つ事件が解決されたぜ・・・と余韻に浸る間もなく、
「その臭いザリガニ捨ててきて！！」
と、なんとも酷な指令が、社長から俺に出されたのだった。 |
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