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8/03 大阪夏の陣(前編) |
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(写真1)
謎のナンバー |
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(写真2)
連邦の白い奴 |
7月25日早朝、我々は大阪へと車を走らせていた。
と言うのも、その3日前に「やまもと」が無事に、
「第一子」を出産したと言う情報を得て、
その旦那「血」と共に、感動の親子の対面に同行しようという訳だ。
そんな訳で、対面を急ぐあまり、「血」が事故でも起こしては大変だと言う事で、
「玉・しんぢ・JIRI-JIRI」のサラダでも冷静沈着(かなり嘘)で知られる3人が、
「血」の心にブレーキをかけるため、お供に選ばれたと言うわけだ。
案の定、普段朝は全然起きないので有名な「血」が、
この日ばかりは、迎えに行くともう起きているではないか!!
「何か不吉な事が起きなければいいが・・・」と、悪い予感が胸をよぎった。
しかし、予想に反して車は順調に進み、10時30分には大阪の街に到着した。
さぁ、いよいよ病院に向かうぞと言うこの時になって、
血の口からとんでもない事が発せられた。
「あんな~、やまもとが入院してる病院な~、
一般の面会は昼の1時から5時やねん」
何ぃぃぃ~~!!それを早く言えよ!!こっちは朝6時集合だって言うから、
27時間テレビみて徹夜して、遅刻しないように来たんだぞ!!(問題発言)
「ほな、俺先行ってるさかい、後から来てや~」
と、我々「玉・しんぢ・JIRI-JIRI」3人は、
右も左もわからない大阪の街に、いきなり放り出されてしまった!!
これから我々はどうすればいいのか・・・
そんな時、かすかに去年サラダ旅行で、この大阪の街の記憶がよみがえってきた。
よし、それじゃあまずはたこ焼きでも食べるか!!
と、我々は難波の街へやって来た。
はずだったのだが、やはり記憶があいまいで駅の出口を間違えて、
「日本橋」の電気街の方へと抜け出てしまった。
何だこの街の雰囲気は!!見渡す限りの電化製品店・パソコン店、
そのどさくさにまぎれて乱立する、アイドル・アニメ系ショップ。
そしてそれらの店にたむろする「濃い人々」
さらに彼らから発せられる、ミノフスキー粒子にも似た独特の濃さ。
我々は軽い恐怖を感じながら進んで行った。
ふと道端にとめてあるスクーターに目を移すと、何か違和感を覚えた。
そしてよくよくそのスクーターを見てみると、
「なんじゃこのナンバーは!!」写真1参照
「1D」である。「あ」とか「い」ではなく、英数字である。
普段大治町のバイク屋で働く俺としては、
「大治町 あ 000」と言う3桁ナンバーばかり見てるので、
4桁数字と言うだけで珍しいのに、何だ「1D」って!!
まるで外国に来たような感覚に陥ってしまった。
我々は狭い道は危険と判断し、大通りに出る事にした。、
方向感覚を失いつつあった我々は、大通りに出る事によって、
自分たちの居場所を確認しようとしたのである。
しかし、そこにさらに濃い世界へといざなわれて行く罠が待ち構えていようとは・・・
我々は、難波グランド花月方面へ抜ける道を検討した。
「えぇ~っと、こっちが東だからあっちに行くと」
と、振り返った我々の眼に、ものすごい物が飛び込んできた。
「連邦の白い奴・・・」(写真2参照)
絶句した。何とそこには我々が子供の頃に夢見た、
いや正確に言うと現在も夢見てる、
「等身大のRX-78ガンダム」が立っているではないか!!
「あれっ!?ひょっとしてここはジャブロー?」
ますます我々は、立っている場所がわからなくなっていた。
がしかし、敵の新型モビルスーツを見つけて、捨て置く我々ではない。
もしかするとこの建物の中には、キャノンやタンク、
さらにはジムの量産もされているかもしれない、調査する必要があると判断した。
「こんな時にアッガイがあればラクラク潜入できるのに・・・」
夏の日差しを浴びて、少し日焼けした顔の俺は、
ちょっとだけ「アカハナ」気分にひたっていた。
うすうす以前から気がついていたのだが、
ガンダムの話になると、何故か俺はジオン兵になる癖があるらしい。
さて、いよいよジャブローに潜入だ!!
1階はおもにグッズ関係の売り場らしいな、それにしてもなんと言う客層の濃さだ。
おっといかん、知らない人から見れば、俺たちだって完全にガンヲタの仲間だ。
って言うか、最初からガンヲタだろ!!って感じだが、
そんな時、我々は発見してしまったのだ、
「巨大なジオン旗」を!!
「¥2625」・・・これは、・・・これはいいものだ・・・買うしかないな。
「虎穴にいらずんば虎児を得ず」そんな言葉が頭をよぎる。
自慢げに、ガンダムのシルエットがプリントされた、
特製の袋に入れられた「ジオン公国旗」を手に提げた我々は、
完全にこの街と同化していくのだった。・・・つづく
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6/24 伊藤しんぢ、特殊メイクをする |
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写真1
心臓の弱い方は
見ないでください。 |
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写真2
捕まった宇宙人 |
今回のお芝居、いままでになかった試みが色々されたのだが、その内のひとつに、
「伊藤しんぢ、特殊メイクをする」
と言うのがあった。この男、普段は温厚で、人のよさそうな感じなのだが、
そのメガネの奥底にある瞳には、いつも黒い炎がメラメラしているのである。
いざ芝居になると、入り込み過ぎてしまい、セリフが飛ぶのは当たり前(問題有)、
格闘シーンでしんぢに本当に殴られたと言う事もよくあります(大問題)。
そういうわけで、芝居上でのしんぢはただでさえ劇団員に恐れられていたのに、
サラダのメイク「JIRI-JIRI」の手により、改造手術を受けて、
今回はさらに怖さ倍増、怪しさ大爆発なのである(右の写真1参照)。
そして、迎えた本番2日目。無事にと言うか、無傷でしんぢとの絡みを終えて、
客だしも終わり、さぁ着替えて帰ろうと思った時、事件は起った。
舞台上でみんなの着替えを待っていると、
ふらぁ~~っと、パンツ一丁のしんぢが現れた!!
もちろん顔は特殊メイクのままだ!!
あまりの芝居の入れ込み様に、おかしくなってしまったのだろ、
かわいそうに・・・と、俺は思った。
ついに恐れていた事態が起こったとも思った。
しかし、しんぢさんは力なくこう言った。
「ズボンがなくなっちゃったよぉ~」
俺はこけた。俺だけではない。
劇場にいた役者・スタッフ・関係者が一斉にこけた。
まさか、完全に狂ったと思われていた男から、
このような情けない一言が発せられようとは・・・。サラダ最年長のこの男が、
こんな小学生の修学旅行の風呂場のような事をしでかすとは・・・(右の写真2参照)。
「本当にないのか?」とか「パンツで帰れ!!」
など、罵声が飛ぶ中、サラダ代表のティナ棚橋だけは、
「俺の予備のジーンズを貸してやろう」と、やさしいところを見せていたのだが、
結局しんぢのズボンは、、楽屋を捜索したところ、
普通にハンガーにかけてあった。
ので、パンツ一丁でで帰るという、最悪の事態だけは免れた。
よかったよかった、これで明日の千秋楽も頑張れるね、と解散したのだが、
更なる悲劇が我々をまっていた。
翌日、次々に劇場入りしてくるサラダ関係者。その目に飛び込んでくる、
「ガードレールにかけてあるジーンズ」
・・・そう、しんぢに貸してあげようと思ったのがあだとなり、
ティナ棚橋は、劇場外のガードレールに、ジーンズをかけたまま帰ってしまっていたのだ。
そのこきたなさに、誰も取っていかなかったのが、不幸中の幸いといえば幸いだが、
サラダ初期メンバーの威信は、音を立てて崩れさっていくのだった。
サラダはこれから高年齢化をどんどんむかえて行く。
この先大丈夫であろうか?・・・若い力、募集中です。
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2/16 しんぢの不定期キネマ評論(仮題) |
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飲み屋にて
映画を語るしんぢ |
評論ていうか、感想なんだけどね。
何となくつれづれなるままに書きたいと思います。
最近久々に泣いた映画・・・「半落ち」
実は小説とかは読んでなくて、テレビや雑誌のパブリシティにあおられて
観に行ってしまった映画です。公開してから2,3週間くらい経ってから
行ったのですが、結構並んでて反響の大きさを肌で感じたのですが、
はっきり言って、良い映画でした。私が見た邦画ではベスト3に入れたいと思います。
脚本・演出、そしてキャスティング、それに役者の抑制のとれた演技力。
すべて素晴らしかった。もちろんだからといって100点かと言うと、
そうはいかないんですが・・・。
でも重いテーマを扱いながらも、重苦しくなくてすんなり最後まで見れて
しかも映画館の中であれだけ泣いてしまったのは久々のことです。
ホント泣いた泣いた。涙があごまで垂れてましたから。
ストーリーの部分はネタばれになるので言いませんが、役者ではやはり
樹木希林さんでしょうか。(主役の寺尾聰さんももちろんよかったのですが)
短いシーンで、抑えた演技であそこまで感情表現できる役者はなかなか
いないっ!泣かせてくれました。
映画の場面としては、取調室や法廷といった密室のシーンが
多く、最後まで核心が明かされないまま話が進むのでミステリー的な要素が
大きく(それが映画の売りではありますが)キャスト一人一人の描写が緻密なので
骨太な人間ドラマと言ってもいいでしょう。
まあこむずかしいことはおいといて、上映期間も延長されたことですし
見てない方はぜひ見に行って下さい。映画館で見れない人はレンタルが出たら
レンタルでもいいので。それくらいおすすめです。
アクションやCGやらオカルトとか最近の流行りとはまったく対極にある映画ですが、
こういった映画をもっと作って欲しいですね。
偉そうなこと書いてしまいましたが、一映画ファンとしての感想でした。(終)
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1/7 謎のおみくじ「末小吉」
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・・・今年も先行き不透明な幕開けとなってしまった。
と言うのも、劇団サラダでは毎年正月「ヤサグレ祭」と称して、新年会を開催しているのであるが、
それに先立ち劇団員で初詣に、これも毎年恒例守山にある「竜泉寺」に出かけている。
理由はただ一つ、「10円で鐘がつける」からなのだが、それよりも重要なのが、「おみくじ大会」。
呼んで字のごとく、今年の運勢を占う重要な一戦である。
皆が「大吉」だの「吉」だのを引いていく中、俺が引き当てた今年の運勢は、
「末小吉」
な・なんだこれは!!生まれて初めて見たぞ「末小吉」。末吉でも小吉でもなく、末小吉・・・。
まあ「吉」って書いてあるから、今年はいい年になりそうだ!!と、自分を納得させてみたものの、
「末小吉」だろ!?う~む、一応「吉」の仲間なんだろうけど、おそらく末端に属するんだろうなぁ~。
待ち人も失物も出てこないって書いてあるし、ものすごく幸が薄そうな感じで、リアルに嫌だなぁ~。
こんなんだったら、「大凶」とか引いた方がネタになってよかったよ・・・。
と、そんなおみくじは竜泉寺の木にくくりつけて、引き続きヤサグレ祭夜の部は、麻雀大会である。
去年は俺とティナさんだけが負け続けると言う、劇団員への接待麻雀になってしまったので、
今年こそはと熱い勝負を繰り広げる予定だったのだが、
「伊藤しんぢ」がプラス100の1人勝ちの独走状態、他はほぼ全員マイナスという絶望的な状況の中、
俺は細々プラス5と踏ん張っていた。マイナスになっていないのは末小吉のおかげかな?
と、おみくじのご利益をありがたがっていた俺に、今年最初のバイト出勤の時間が15分後に迫っていた。
って言うか、そんなギリギリまで麻雀すんなよ!!
状況は南4局マイナス15で迎えたラス親、連荘さえすればトップもいけるし、
トップが誰かが振り込めば西入してしまうと言う状況。
普通に麻雀しているのならじっくりと勝負に行きたいところなのだが、
そうなったら、新年そうそうバイトに遅刻してしまう!!それだけは避けたい!!
どうする?・・・誰かに代打ちを頼むか?それとも最小限の被害にとどめて終局させるか?
いや、負けるのは嫌だ、残る手はただ一つ、でかい役を上がって誰かをハコテンさせるしかない!!
腹は決まった。俺はひたすら手を高くするために決め打ちをした。
何とかマンズのチンイツにもっていくんだ!!と、2枚目の「發」を切ったその時、
「ロン、大三元」
チュド~~ン(爆発音)!!正月早々役満ふっちまったぁぁぁぁあああああ~~~あぁ~~ぁあ!!
麻雀がわからない人にわかりやすく説明すると、全財産3万円のうち、
3万2千円俺々サギでとられたようなものである(←足りてねぇ~!!)。
しかも上がったのは「みなかた創建」絶対この先10年は麻雀するたびに自慢されそう。
まあいい、これでも総合的に見れば、1番負けたわけじゃないし・・・と、また自分を納得させようとしたのだが、
俺より負けている人間でさえも、「や~い大三元振ってやがんの」と、ツッコミをいれやがるし、
みなかたに至っては、「●×子(彼女)、役満上がったよぉ~」と叫ぶ始末。
畜生!!なんなんだこのとてつもない敗北感は!!
どうせ俺は彼女もいなけりゃ、麻雀も負けるヘタレ男さ。
と、ヤサグレ祭も終わりに来て俺のヤサグレ度は最高潮に達していた。
だがしかし、末小吉の威力はまだまだ始まったばかりだと言う事に、俺はまだ気が付いていなかった。
重い足取りでバイトに向かう道中、俺の携帯が鳴った。
「あっ、玉さんですか?今朝の新聞読みました?」
「いや、徹マン(徹夜で麻雀すること)してたから読んでないよ。」
「そうですか・・・」
「何か大ニュース?」
「あの~・・・この夏で、モーニング娘。から辻・加護が同時に卒業って書いてありますよ」
「な・な・何ぃぃぃぃ~~いいいっ!!」
俺はバイト先につくと、新年の挨拶も早々新聞を読ませてもらった。
そこには、確かに「モー娘。から辻・加護卒業」と書いてあった。
なんて事だ。今月25日でなっちが卒業するって事だけですでにもう泣きそうなのに、
またしてもモー娘。と俺に試練が訪れると言うのか!?
これは18日の名古屋市民会館のハロプロのコンサートは、なっちと辻・加護で、ダブル泣きだぜ。
・・・と、うちひしがれて家に帰ってみると、モー娘。のチケットを頼んでおいた知人から、
「コンサートのチケット届いたよ」と連絡が入ったので、早速受け取りに出かけた。
去年の8月のコンサートは5列目だったけど、今度は何列目かなぁ~?
と、わくわくしながら封筒を開けると、チケットには31列目と書いてあった。
う~む、なっち最後のモー娘。コンサートなんで、もっと前がよかったなぁ~というのが正直な気持ちだが、
一昨年のレインボーホールでのコンサートは45列目だったが充分に見れたし、
20列目~30列目くらいが1番盛り上がってるファンが多いし、
なによりコンサートに行けるだけでもよしとしなければと、またまた自分を納得させようとしたのだが、
情報誌で名古屋市民会館大ホールを調べてみると、
31列目って1階最後列じゃん!!!!
うお~!!またしても、とてつもない敗北感が・・・。
まだまだ2004年は始まったばかりだというのに、この負けっぷりはどうなの?
この末小吉の恐ろしいところは、全てが駄目になっているわけじゃなくて、
一応目的は果たせるんだど、ものすごく敗北感が伴うと言うところである。
例えるなら、ガマンにガマンし続けたオシッコをやっとのおもいで放出しても、
ものすごく残尿感が残るようなものである。
これは非常に後味の悪い感じだ。全部だめになるより悔しい物がある。
当然のことながら、年末ジャンボもしっかり300円しか当たっていなかった・・・。
末小吉恐るべし!!
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